ビットコイン、仮想通貨についての記事は本日の2記事目となります。
前回は全体的に仮想通貨最高だよね!という理由を理論的に解説した記事でした(10万が100万になったわーいという記事)
しかし現実として僕は資産の10%もビットコインに投資はしていませんし、リスクという面で見るととかなりハイリスクなのがビットコイン投資だと考えています。
勿論その分リターンが大きいのも事実ですが、このようは商品に投資する場合にはその商品の成長要素つまり価格上昇要素と衰退要素、価格下落リスクをしっかりと認識する必要があります。
という事で今回は客観的に見たビットコインや仮想通貨の成長要素と衰退要素について語り、最後に自分なりにビットコイン、仮想通貨の未来について予想したいと思います。
ビットコイン、仮想通貨の衰退要素(価格下落)
まずはネガティブな要素から解説していきたいと思います。
国による仮想通貨の規制
仮想通貨とは国家が発行するお金ではありません。つまり国によるコントロールが効かない通貨と言えます。このような通貨が価値を持つこは国にとって大きな問題になり得る。
具体的な問題点は細かい物を挙げれば沢山あるが、大きな問題点が3つ。これらの問題を解消する為に国がビットコインを規制する可能性がある。
国家から見たビットコインの問題点
1.物価の調整が出来ない
実は国はお札を刷る量を決められるのでそれによって物価の調整等を行っている。しかしビットコインが影響力を付けてしまうと、国による経済コントロール機能を失われてしまう・
2.マネーロンダリング、脱税の温床になる。
仮想通貨というのは通常紙幣と違い国がその流れを把握する事が非常に困難な通貨である。
例えば現状仮想通貨を円に戻す際にお金の流れを確認する事が出来るが、全て仮想通貨で完結してしまうとその流れを掴むこと非常に困難。その結果税金を回収出来ない。不透明なお金の流れが増える等の問題が発生する。
3.テロ等の資金になる可能性がある
国家の発行しているお金であれば、資金の流れも分かり易く問題のある口座等資金凍結が可能。しかし仮想通貨はそれが出来ない。
他にも仮想通貨というのは国家にとってデメリットとなる要素が多く、その結果国によってはビットコインの取引を犯罪としている場合もある。
現状ではまだまだ実経済に与える影響がさほど大きくないため規制されている国は少ないが今後市場価値が高まり影響が大きくなれば規制する国が増えてくるかもしれない。
そうなればビットコインを含む仮想通貨の価格下落は免れないと考える
ちなみに現状、インド、中国、ロシア等ではすでにビットコインの取引は禁止されている(逆にこのあたりが取引制限を解除するともの凄い価格上昇があり得る)
競合商品による価格の削り合い
ビットコインというのは登場した時こそ画期的な商品であったが、現在同じように技術的に安全性が評価されるような仮想通貨が後追いで沢山出て来ている。
前回の記事でも触れたが、通貨がその価値を保つためには希少性が必要である。その希少性についてビットコイン自体は供給量の上限を決める事によって保ってはいるが、今後同じように、もしくはビットコインよりも優れた仮想通貨が誕生する事によってその価値が下がる事は十分に考えられる。
これはビットコイン以外の仮想通貨にも言える事で市場が大きくなればなるほど競合仮想通貨による価格の削り合いが進むと考えられる。
上記2点がビットコイン仮想通貨の衰退要素(価格減少)
ビットコイン、仮想通貨という面で考えると上記2点が仮想通貨の価格下落要素として考えられる。
またビットコイン含む個々の価格下落要素として、重大なシステムエラーが発生したりする可能性も否定する事はできない。
そしてその場合仮想通貨というのは国が価値を担保した通貨ではないために保証等も受ける事が出来ない。そういう意味では仮想通貨自体が衰退(価格下落)するリスク
さらにビットコイン含め個別の仮想通貨がトラブルを起こすリスクというものも考慮しなければならない。
現状ビットコインというのは購入した人が殆ど利益を出している商品ではあるが上記のようなリスクも考えなければならない。
ビットコイン、仮想通貨の成長要素(価格上昇)
次に成長要素について解説する。
手数料が安く、国外取引をする上では1番優れた通貨である
グローバル化に伴い国を超えたお金のやり取りがあたり前の時代。にもかかわらず海外送金の手数料はおおよそ3%~5%発生し、そして時間も要する。
それに引き替えビットコインであれば即時送金で手数料0%台。
時代背景を考えればこのメリットは大きく今後も利用拡大が見込まれる(現状通貨が国家間のやり取りがスムーズになれば価値は逆に下がるユーロみたいな感じ)
裾野産業での広がり(リアルシーン)
日本では一部飲食店等ではビットコインによる決済が始まっており、大手のビックカメラもビットコイン決済を導入している。
またアメリカやカナダではビットコインを利用出来るATMまで登場している。
このようにビットコインが仮想空間ではなく店舗等で利用される事によって知名度があがり通貨としての信用が増す。
そして生活に普及してしまえば国として規制等も難しくなる。
新興国での需要
日本円とビットコイン、ドル円とビットコイン。このような比較では国家が価値を担保した通貨の方が圧倒的に信用度が高いが、いざ外の世界とりわけ新興国を見て見ると国が担保した通貨が無価値になるような情況はそう珍しい事ではない。
そのため新興国においては自国通貨よりもビットコイン、仮想通貨の信用の方客観的に高いというケースも少なく無いだろう。
そういう人達がビットコインを本格的に利用し始めれば、価格は上昇して行くと思われる。
ビットコイン、仮想通貨の未来~個人的展望
ここまで成長要因、衰退要因を考えて見たが、個人的な見解としてはこれからもビットコイン含め仮想通貨の価値は全体としては上がって行くと考える。
1番大きなリスクとしては国が本気で仮想通貨をつぶしにくるリスクであるが、もう止められない所まできてしまっているのでは無いだろうか?
現状のように一定の国だけが規制した所で根本的な解決にはならず本気で潰すのであれ各国足並みを揃える必要があるが、そうなれば抜け駆けして甘い汁を吸おうとする国が確実に出てくる。
今はまだ新しいすぎる通貨の形に混乱し否定する考え方が多いが、お金本来のあり方としては国家に縛られない仮想通貨としての価値が非常に高い。
インターネットも登場した時は様々な問題点が指摘され、今のようなネット社会と言うもの殆どの人が予想しなかったはずだが、今はネット無しの社会など逆に想像も出来ないだろう
かつてインターネットが全ての産業の在り方を変え、電子書籍が読書、CDがMP3へ形を変えてきたように、この新通貨が金融の在り方を根本から覆す日がくるのはそう遠い将来ではないかと僕は考えている。
がしかし!!!ビットコインに全力投資はしない!!!
仮想通貨自体は伸びて行くとは思うが、全部の仮想通貨が一律に評価されるとは考えていない。局所局所で無価値になる可能通貨もあるはずである。
僕は仮想通貨自体の可能性は信じているが特定の仮想通貨に全力投資するような事はしない。皆さんも投資するのであれば資産の10%前後に抑えておく事をおすすめする。